
今回のイングランド旅行は,イングランドに未だに存在する権力,階級社会の凄さを実感させられた旅でした。
そして風景は,期待していた以上のものを満喫できました。
刺激的なものを求める人には向いていない場所かとは思いますが,私としては大好きな光景の連続でした。
そしてこの旅は,私にとって大きな転機となりました。
(引用 Clanado)
”No matter where you go.I will find you. If it takes a long long time.
No matter where you go,I will find you. If it takes a thousand years.”
Satton Bank,Yorkshire,England


A628を降りて空港に向かいました。
ペトロールも簡単に見つかり,何の問題もなく空港に到着しました。
駐車ビルの9Fまで登り車を止めて,チェックインの為に3Fに向かいます。
しかし,エレベーター3台の内,1台しか稼動していないためなかなか乗り込むことができません。
何故稼働台数を減らしているのでしょうかね。
ここら辺の感覚が理解できません。
何とか乗り込んで3Fに行き,チェックインを済ませました。
何とか今回も無事故で乗り切れることが出来ました。
これでほっと一息です。
あとは昨日の朝に,インターネットチェックインを済ませています・
バゲージをドロップオフするだけです。
エコノミーですが,ドロップオフ用のカウンターはビジネスと同じカウンターで済ますことが出来ます。
このシステムは列に並ぶことないため,とても利便性が高いです。
York Minster,York,Yorkshire


チェスターフィールドからマンチェスターまでは,約80km程です。
ちょうとピークディストリクトを横断する形になります。
これまでは比較的平らな道が多かったですが,ここA628は結構起伏がありました。
朝早くで,それに土曜日でしたので交通量は少なめでしたので,運転は楽でした。
ただ,すこし起伏がある分景色はきれいでしたね。
朝早かったですが,牛さんは早起きですね。
皆さん,朝ごはんの最中だったようです。
そして,その点在する姿が,景色にアクセントを与えてくれていました。
カンブリアでは羊だけが目立っていましたが,ここヨークシャーでは最後まで牛さんしか目に入りませんでし
た。
Pickering,Yorkshire


最後の夜はホテルで食事を取り,パッキングに勤しみました。
今年も,ジャムや蜂蜜を買い込みましたので,重量はかなりオーバーしているようです。
しかし,今年のチケットは,30kgまで重量制限が広がっています。
安心してチェックインに臨むことが出来そうです。
料金は安いですし,この呼び寄せ便はとても使えますね。
最後の夜ですので,ちょっと夜更かししたいところです。
しかし明日の大移動に備えて,早めに休むことにしました。
なにせ,日本に帰ってからは5時間のロングドライブが待っています。
その前には,朝7時頃にホテルを出てマンチェスターまで2時間のドライブも残っています。
North YorkMoor National Park ,Yorkshire,England


表から見るとそんな大きな感じはしないのですが,奥に長い造りでした。
部屋にたどり着くのに,スーツケースを抱えて難儀しました。
あたかも,増改築を繰り返している温泉旅館の楊に,複雑なつくりになっています。
部屋の窓からは,ここがピークディストリクトの端に位置することをうかがわせる様な風景が続いています。
この一週間というもの,毎日この景色にどっぷりと浸かっていた訳です。
しかし,全然飽きないです。
大好きなんですね,この景色が。
人口密度が低く,牛の方が多いのではないかと思ってしまう,ダラダラと続く丘陵地帯。
階級社会を実感させる,歴史的建造物。
この,いかにもU.K.を実感させるもの達が数多く存在するヨークシャー地方。
訪れるには,とても良い目的地だと思います。
Chatsworth House,Derbyshire


今日の目的地である “Ringwood Holl Hotel” は,来た道を少し戻らなくてはなりません。
先程のA619からA617に入らないで,チェスターフィールドの街の方に入って行き,街を通り抜けた辺りにありました。
木々に囲まれた,閑静な場所に立っています。
AA では85%を付けています。しかし,ロゼットは付いていません。
代替案の一番最後に登場したホテルにしては,よい佇まいでした。
レセプションの人は,格好からしてカジュアルな感じでした。
しかし,ここもジャッジズ・カントリーホテルト同様に,地元の人達の拠点となっているホテルのようでした。
泊まり客よりも,レストランを利用しに来たお客さんの方が多いようです。
近所の人達と連れ立って訪れている,そんな人達で溢れていました。
Chatsworth House,Derbyshire


ひと通り見終わりましたので,名残惜しいのですが帰ることにしました。
ところで,先程,ショップで見かけたリトグラフで,お屋敷の遠景を描いた物がありました。
とてもよいアングルで描いていましたので,同じ場所から見てみたいと思いました。
駐車場からしばらく幹線に向けて走ったところで,同じ風景を見ることが出来ました。
この建物は17世紀の終わり頃に建てられていますので,300年以上も同じ佇まいでここに立っている訳です。
みんなどんな思いで,この建物を眺めてきたのでしょうか。
ふと,そんなことを考えてしまいました。
そして,これからもずっと同じ佇まいを続けていくのでしょうね。
私も20年位経ってから訪れてみて,その時はどのように感じるか試してみたいですね。
Chatsworth House,Derbyshire


お弁当開きを終えた後,チャッツワース・ハウスのもう一つの目玉であるウォーターカスケイドに向かいます。
これは,お屋敷の前に広がるなだらかな斜面を利用して作ってあります。
この時間ですと30℃を越えていましたの,でカスケイドに入って水遊びを楽しんでいる人も沢山います。
見ているこっちまで,心地良くなってしまいます。
さて,カスケイドの一番上まで登ってみることにします。
一番上からは,遠くの丘まで見渡すことができます。
例によって,見渡す限りキャベンディッシュ家の領地なのでしょうね。
貴族制度が未だに残っているU.K.ならではですね。
ステートリーホームの場合,それを一般人も垣間見ることが出来るので,こんな素敵な時間を過ごせる訳ですね。
Chatsworth House,Derbyshire


彫像が展示してある部屋を抜けると,外に出ます。
Shopが並んでいたので覘いて見てみましたが,あまり気を引く物はありませんでした。
隣のファームショップでは簡単な食べ物が置いてあったので,サンドイッチとフレーバーの付いたスパークリングウォーターをテイクアウトすることにしました。
今日も快晴ですので,ショップの周りの木陰の芝生に座って食べることにしました。
回りでも同じように座り込んでお昼を取っている人が,沢山いました。
どこまでも続く青い空と緑の芝生,そして周りを囲んでいる咲き乱れる花々。
とても気持ちがよいです。
あたかもピクニックにきた気分になってしまいます。
ステートリーホームになる前は,キャベンディッシュ家の人々はこれを当然のように独り占めしてきたのでしょうね。
Chatsworth House,Derbyshire


回った部屋のなかで,白眉は何と言っても彫刻が展示されている部屋でした。
“プライドと偏見”でも,大切なシーンで使われた彫像が置いてある部屋です。
あまりにもその映画のシーンの雰囲気そのままでしたので,入った瞬間,思わず息を呑んでしまいました。
そのまま,映画の世界に取り込まれてしまいそうです。
思わずしばらく,その場に佇んでしまいました。
現実に目に入ってきている映像と映画の映像が,これだけシンクロしたことは初めてでした。
“プライドと偏見”が好きな人なら,一見の価値はありますね。
ただ,ダーシーの彫像は映画用に作られたようで,脇にその旨の記述と一緒に飾っていました。
映画では全然分かりませんでしたが,直接見ると出来の違いがよく分かってしまいます。
Chatsworth House,Derbyshire
